たろさのチラシの裏 別館

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バースデー・ワンダーランド

WOWOWで視聴。原恵一監督作品ということで期待したけど、ちょっとなぁ……。メインキャストが声優じゃなかったので、演技が気になって内容が頭に入りにくかったというのもあるw

(以下ネタバレを含みます)

小学生の主人公が全然小学生に見えない。最初、学校さぼって寝てて、小学校でのちょっとしたイジメ(お揃いのヘアピンしてこなかった友達グループの一人をハブってしまう、主人公は加害者側)を思い出して後悔?してるの、あれ昨日ぐらいの話やったんか……主人公が大人っぽすぎて、高校生が昔を思い出してるとしか見えなかったw で異世界に行って冒険して、帰ってきてちょっと勇気を出せる自分になったという話のはずだけど、つまんないことで仲間外れやめようよとか言ってイジメに加担するのやめる勇気を得た……とかではなく、異世界で拾ってきたキレイな貝殻(殻じゃなくて中身入ってそうだったけどw)を友達グループみんなにあげて仲直り?みたいなのはすっきりしなかった(しかもエンドロールにちょっと映像流れる処理で)。

異世界の映像美術は美しくて結構好きだったんだけど、主人公含めメインもサブもキャラが何したいのかよくわからなくて……なんか話に入り込めなかった。最後の儀式もなんかよくわからんし。儀式に失敗したら身を捧げて犠牲にならなければならず、実際過去そういうこともあったというのは嘘ってことやんね? 王子の勇気が試されているだけで。まぁ考えたら王子が死んだら王家の血筋が途絶えかねんわけだし。

骨董屋の叔母(歳はそんなにオバさんでもない)が、少女の異世界冒険についてくるというのはちょっと意外性があったけど、一緒に行く必要あったかな? 主人公の誕生日プレゼントを叔母に頼んであるからと母に促され、自分の誕生日プレゼントを取りに行ったら骨董屋の地下が異世界への入口だった……ということではあるんだけど。ラストで、異世界に600年前に来てた女神の正体がわかるけど(ですよね? 肖像画にもホクロあったし、異世界の1日がこっちの世界の1時間だったら、異世界で600年前=こっちで25年前だからおかしくはない)、でっていうw 異世界に行けることがプレゼントだったとしても(ラストの感じだと違うっぽいが)、誕生日の前日のあの時刻に向こうから呼びに来るのわかってたのかもちょっと疑問。

錬金術師も異世界では超有名で凄腕という話だったけど、錬金術の見せ場がほとんどなかったしな……。あと、おばあさんのセーターを品評会に持っていくというのも中途半端というか、主人公がおばあさんのためにという気持ちから一歩踏み出せるみたいなところがもっとほしかった。

いろいろ物足りないというか消化不良で終わって、惜しい感じでした。尺が長すぎたかも。原作未読だけど、ストーリーまんまなのかな?